美容室が法人化するタイミングは難しくなってきていますよね@レップ千葉

2月の千葉ブログです。

千葉がブログを書くと、文章までイケメンに感じるw

もし同じ内容を私が書いたとしたら、またニュアンスも感じ方も違うのでしょうけど、なぜか?を追求するとさまざまな違いに直面するので、自らそれを行うと私は寂しい気持ちになるので避けますw

 

千葉から見た美容室の視点。

千葉の新たな一面を垣間見る事ができると思いますので、是非読んでみてください。

 

 

個人美容室を法人美容室にするかどうかの相談

 

先日、埼玉のサロンオーナーから法人成りのご相談があり、打ち合わせに行ってきました。

 

開業からお手伝いさせていただき、サロンの状態も順調にここまできています。開業から2年、今年から消費税課税事業になるので、そのタイミングもあり法人成りについてお話ししてきました。

すでに他の法人美容室のオーナーさんからの助言もあったようです。ちなみにもうちょっと法人成りは先延ばしにする予定です。

 

人生の大きな分岐点ですから、しっかりと一緒に考えて、アドバイスさせていただき、試算した結果です。

来年くらいには会社にするかもしれませんし、もしかしたら今年後半くらいに早まるかもしれませんが、現状は先延ばしです。

 

今年に入って何件かのご相談をいただいております。経営コンサルでもなく、いち保険屋の私にご相談いただけるのはとても嬉しい限りです。

美容室の、その方の将来に関わってくる事なので、それぞれ慎重にお話させていただき、中には法人成りに向けて準備をしているサロンもあります。

 

美容室はなぜ法人成りするのか?

 

まずはここを聞いておかないと話もできません。

 

利益が出てきているから?

スタッフの為に社保完備したいから?

求人、リクルートの為?

節税の為?

消費税免税を活用する為?

今後の借入の為?

今後の出店の為?

 

それぞれの理由があると思いますが、法人成りを意識する状態であるということは、お店としては良い状態なはず。売上や集客で困っているわけではなく、良い状態をより良くする為の考えですからね。

ただし、目的を明確にして、更にしっかり試算しておかないと、将来考えていた展開の、逆に足枷になってしまう事もありますよね。

 

法人成りのご相談を受けたとき、まずはこの先どうしたいのか、どうなっていきたいのかが重要になってくると思うんです。

結果論ではあると思うのですが、しっかり考察してシミュレーションすると、どうしたらいいか?が判断しやすくなるのかなと思っています。

 

あー、やっぱ辞めときゃよかった。。。じゃお互い気不味くなっちゃいますからねw

 

美容室の法人成りを止めるパターン

 

パターンといってもサロンの状態によって変わってくるのですが、こう言った場合は割と法人成りを先延ばしにするケースが多い気がします。

  • リクルート、求人の為に社保完備したい。
  • 消費税免税を活用したい。
  • 出店の為、金融機関の信用を上げたい。

 

もちろん悪いわけでもないんですけどね。先を考えたら法人成りしておいた方がメリットになる事も多々ありますので。ただ、実際問題はどうなの?個人事業のままでも良くない?みたいな状況が多い気がします。

 

美容師求人=美容室社会保険?

 

この辺りの理由は割とリンクしてくる場合が多いですよね。出店したいから、スタッフを募集したい。その為に今の美容師求人事情を考えると、やはり社保が必要なんじゃないか?

 

確かに気持ちもわかりますし、求人効果があるかないかで言えばあると思います。ただし、体感としては多少効果がある?のかな?ってレベルじゃないかとw

 

法人であれば社保完備は当たり前に加入義務があるので、それを目的にしている法人化も多くなってきたように感じますが、実際のところ社保完備のサロンが求人できているかと言われると、社保やってないサロンと正直そんなに大差ないと思っています。

 

社保完備を打ち出しての美容師求人ブーム?は去年かその前にもう終わってしまっていますよね。むしろ会社であれば当たり前。が今の業界の認識ですよね。

なので、社保完備をしたからといって、人が集まるわけではないと思っています。

 

実際に社保完備しているサロンオーナーさん、どうですかね??

さらに出店も考えるとなると、個人事業では考えなかった社会保険会社負担分まで計算しなければいけないですよね。全スタッフや、経営者分も含めて。

 

美容室の社会保険料を試算してみる

 

美容国保やトリッキーな方法は置いといて、ざっくり人件費の15%は会社負担になりますから、新店舗の為にリクルートをして、平均20万の給料の方が運良く3名採用出来たとしたら、ざっくり計算してみます。

 

20万×3名=60万の人件費+60万×15%=9万の社会保険料になるので、月々9万のプラス費用がかかってきます。

社会保険料9万×12ヶ月=108万の会社負担が増える事になりますよね。

 

結構パンチ力があります。これだけじゃないですよね。

元々いるスタッフや、オーナーの報酬にも社会保険料はもちろんかかってきます。

 

仮にオーナー40万、元々いるスタッフ3名で平均月給20万だとしたら。

合わせて100万×15%=15万の社保料が月々かかってきます。

15万×12ヶ月で180万の社会保険料です。

年間180万の社会保険料、これまた結構なパンチ力がありますよね。

 

合計でざっくり288万の社会保険会社負担分。

 

何の為の美容室法人成りか?

 

新規出店のために美容室を法人化すると、今までのスタッフ達やオーナーの分で180万、新しく増えるスタッフの社保料で108万、合計288万の年間社会保険料が加算されちゃうんですよね。。。

 

計算式を見て貰うとわかるように、給料の設定は割と低く設定しています。オーナー以外、全員アシスタント??みたいな設定でも、これくらいの負担額になっちゃうんですよね。

こうなってくると、出店を考えていたのに以外と現金が増えず、出店を先送りにせざるを得ない話もあったりします。

 

更に付け加えると、新設法人なので信用もありません。個人事業の実績は形上、一回リセットされてしまうのでせっかく信用を得て、多少なりとも下がってきていた借入のハードルもまた元に戻ってしまう場合もあります。

 

よく、法人の方が信用が高く、借入しやすいと聞きますよね?将来的には確かにそうだと思います。でもそれは実績のある法人、会社がそうなわけで新設の会社は割と借入難しくなるケースも多いです。

 

この社会保険料の出費や借入を考えると、状況やタイミングによっては法人成りを先延ばしにした方がいいのでは?と思ったりします。

 

美容室で利益多めなら法人化もあり?

 

メチャクチャ利益出ていて、社保とか余裕すぎて税金ヤバすぎるくらい高い!!こうなると法人の方がメリットがありそうですが、早い段階で出店を考えるのであれば、そんなに急がなくても?って思ったりもします。

黙っていても出店に関わる諸々の費用や人件費で、ある程度の経費はかかってくるので、所得は自ずと減っていきますからね。出店後、サロンの調子や状況を確認してからでも、法人成りを考えるのは遅くないと思っています。

 

消費税の免税目的の法人化は危険

 

消費税免税だけを考えるのもかなり危険かなー。と思っています。

 

消費税の免税終了後、しっかり納税して、ちゃんと法人を維持しつつ、もちろん利益も出る計算が成り立つのであれば、それは会社にした方が絶対にいいですよね。

 

いざ2年〜3年が経過して、やっぱりキツイから個人事業に戻します。じゃシャレにならないですからねw

僕が従業員でそんな状況になったら、この会社大丈夫かな?儲かってないのかな?なんて思って、転職考えちゃうかもしれません(笑)

 

美容室の法人成りをオススメする場合

 

これももちろんあります。

先にも書きましたが、オーナーの所得が高く税金がエゲツなくなってきている。これはほぼ間違いなく法人成りをオススメします。

近々の出店も考えておらず、サロンのベース作りに入っている状態なんかでも法人成りをオススメするケースが多いですかね。

 

私自身が割とビビリな性格なので、ネガティブ発言も多くなっちゃうのですが、それでも目的がはっきりとして意志が明確な人は上手くいく方が多いと感じます。

 

問題ないだろうなぁと考えながら話しているので、止める力が弱いのかもしれません。

私が話していて間違いなくヤバイと思う方は全力で止めに入りますが!

 

目的を明確にして、しっかり事業計画を立て、試算してみる。

結果、問題がないようであれば、会社に移行していくべきでしょうし、その方がメリットも増えるでしょう。

 

美容室を法人にする理由

 

個人事業主の方々が会社にしていく、法人成りする理由はちゃんとあるんですよね。

イヤラシイ話をぶっちゃけちゃ言いますが、要は法人と個人、どっちが儲かるか?お金を残せるか?だと思うんですよねw

 

個人事業の方がお金が残りそうであれば、その方がいいと思うんです。

個人事業で社保だって入ろうと思えば入れるし、社保以外でも、福利厚生を手厚くする方法はいくらでもありますからね。例えばスタッフの退職金制度もそのひとつ。(間違えても中退金とか、小規模企業共済とかはアレですよw)

 

しっかりと現状を分析して、未来の為に今どう判断するか?

結果的に最終判断をするのはオーナーですが、その判断基準として、一つの判断基準にしていただけたら幸いです。




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ABOUTこの記事をかいた人

千葉 実

美容師・美容ディーラーの経歴を経て、REPSS株式会社という美容業界に特化した保険/求人会社に所属しております。 美容室の開業、経営のお手伝いをしています。普段は基本、お客様や、ディーラーの方からご紹介頂く「紹介営業」で活動していますが、より多くの独立開業やサロン経営に携わる事ができればと思い、独立開業セミナー等開催しております。