美容室の決算書に書いていないとても大切な価値とは

美容室社長の皆さんは、決算書をどれくらい読み取れていますか?

100点満点で読み取れますよ!という方もいれば、実は全然分からないんですよね、という方もいらっしゃると思います。

 

税理士から見た私の決算書の読み取りレベルが60点だとしても、公認会計士から見れば30点かもしれません。

私はその程度の財務知識です。

 

それでもそれ以上学んで完璧にしようと時間を割こうとしていない理由は、その学ぶ時間分を私より優秀な人に顧問料を支払って管理運用してもらっているわけです。

 

しかし私は、決算書という財務諸表に記載されている数字の羅列より大切な事は、決算書に記載されていない項目が美容室では最も重要であると考えているし、それは美容室経営だけでなく、保険代理店でも同じ事が言えると思うのです。

 

美容室の決算書

 

美容室社長からよく質問を受けます。

「下道さん、決算書のどこに注目していますか?」

 

私は即答です。

「営業利益率です」

 

美容室経営の場合、私は「営業利益率」こそが本業における実力だと思いますが、これはあくまで「数字」です。

言い換えれば「数値化できる範囲の数値」です。

 

美容室の価値

 

もし「会社の価値を高めましょう」とアドバイスを受けたとしたら、どのように価値を上げるかという方法論も考えるでしょう。

 

法人の美容室であれば、決算書をもう1回見直して「純資産」を見るかもしれません。そして「経常利益」。

 

美容室の価値は「純資産」や「経常利益」だと思いますか?

もし、会計上の数値を最優先にするとしたら、将来「売れる美容室」を作り「売り抜け」が目的なのでしょうか?

または、IPO(株式公開」を目指して、上場したいと考えているのでしょうか?

 

美容室社長が資本金の大半を持っていて、株価を上げる事、純資産を高める事が、会社の価値を上げる事、会社の成長と考えているのでしょうか?

 

自分の会社をいつまで続けたいのか?

事業継承の準備は考えているのか?

後継者候補は誰なのか?

 

準備もなく「教わった通り」に判断していませんか?

目的も目標も決まっていないかもしれないのに、財務や経営の手段や方法ばかり学んでいませんか?

 

美容室の本当の価値

 

今ではさまざまな働き方があるのが美容師さんの働き方ですよね。

 

社会保険が完備され、収入を最小リスクする事ができ、教育があり、交通費まで支給され、利益が多い美容室では社員旅行まで連れて行ってくれる夢の様な雇用形態の美容室もあれば、プロフェッショナルとして個人事業主として活躍される美容師さんも増えましたね。

 

設備投資で売上が大きく左右されるビジネスモデルではない美容業界で、決算書には現金や設備資産などの数値を表現しています。

 

本当にこれが美容室の価値なのでしょうか?

 

私の考え方は少し違います。

 

私は決算書や財務諸表に記載されてない「含み資産」が最も重要な気がします。

 

美容室の含み資産

 

「含み資産」をググってみました。

コトバンクさんではこの様な説明です。

会社の資産価値が帳簿上に記載された資産価値を上回っている場合の差額。不動産の評価額が上昇した場合、株式や有価証券の時価が簿価を上回っている場合などに含み資産が発生する。

 

美容室の「含み資産」とはどう考えるべきでしょうか?

 

美容室社長の資質、美容師スタッフの資質、美容室の有効顧客データなど。

決算書のどこを探して見れば、この価値の記載項目と同一または類似するでしょうか?

会計上では「人は無価値」と判断するべきでしょうか?

税理士さん目線では、価値には入れたいが数値化し標準化する事は難しいから、財務諸表上の数字で話を進める事が多くなるでしょう。

 

私は、美容室経営においての最大の資産価値は「人」だと言いたいのです。

 

美容室を買ったが1年後スタッフはいなくなった

美容室のM&A。

これは、買う側の会社にとっても、買われる側の美容室にとっても、買われる側の美容師スタッフにとっても、皆が幸せになる方向性なら、とっても良い方法だと思います。

 

美容室社長がもし財務諸表を学ぶとしたら、ポートフォリオも学ぶでしょう。

ポートフォリオには、安全資産と危険資産という基本的な言語があります。

 

スタッフ全員が退職した後の美容室には、どの様な価値が残りますか?

 

金融単語と美容室経営をごっちゃにすると、本来シンプルな美容室経営を複雑化するだけかもしれません。

 

美容室経営をシンプルに

 

属人性の高い業界と低い業界。

ノウハウがあれば、マニュアルがあれば、レシピがあれば、誰が行っても同等の品質を提供できる。

美容室ではどうでしょうか?

保険代理店ではどうでしょうか?

 

職種においては、同等の品質を提供できるビジネスだとしても、そこに顧客との相対シーンがある場合、その言葉や単語の使い方ひとつで、受ける側の印象が大きく変わる事もありますよね。

 

技術も接客も「技術」であるはずですが、その技術を学んだとしても3年後5年後に通じる技術とは思えません。それほど変化し続けているのが、昭和や平成との違いです。

 

美容室経営も保険代理店経営も、シンプルなはずです。

 

今一度、経営に必要な事はなにか?を考えませんか?

私は最近すごく考えています。




美容師の求人動画サイトCM&JOB

ABOUTこの記事をかいた人

下道 勝

美容業界特化型保険代理店REPSS(レップ)株式会社、美容師求人動画サイトCM&JOBを運営する代表取締役をしている、下道 勝(シタミチ マサル)が、日本全国の美容業経営者に向けた、情報ブログサイトを可能な限りの範囲で日々更新しているブログです。 日々営業活動をしている中で、美容業経営者の「なぜ」に対し、協会認定ファイナンシャルプランナーとしての情報が満載です。 これから美容業経営者を目指す方、現在美容業経営者の方に対し、情報を発信していきます。