美容室を休業した場合の休業手当の考え方と計算方法@レップ森本

レップ社全員も大変な事になっております。日本全国からご相談を連絡を受け、可能な限り1件1件受けている状況でして、森本もそのひとり。ずーーっとLINEの返信や、ずーーっとメールや電話の応対に追われているようです。

 

けれどこれは有り難い事だと思います。それだけ相談相手に選ばれているという事ですからね。できる限りの範囲ではありますが、こうして少しでも何かのお役に立てれば、目に見えない信頼貯蓄みたいなものが積み重なっていくと信じています。

 

この状況下で、有料ブログ化したらどうですか?

という業者からのアプローチもありました。

 

「消えろ」と言っておきましたw

 

今回の森本ブログも日本中のどこかの誰かのお役に立てるかと思います。かなりいい内容だと思います。

 

理美容業の緊急事態宣言

こんにちは!レップの森本です。「緊急事態宣言」が出され、今沢山のお客様からご連絡頂いています。ただ、何だか色んな情報が出まわったり、詳細が決まっていないことが多すぎて、混乱してしまいますよね。。。

 

先日の休業要請をする方針の業種を見ても国と都の発表に違いがあったっり。理美容業はこれまで通りの営業を可能とした国に対して、東京都は理髪店を休業要請の業種に含んでいたり。小池知事が10日に発表される予定ですが国は2週間の見送りを打診されたとのことでどうなるのでしょうか。

 

緊急事態宣言が出された後、私が多く頂いている相談は休業中の給与について、また雇用調整助成金についての相談です。今回は、休業手当についてブログを書かせて頂きます。(社会保険労務士への最終確認をお忘れなく!)

 

休業手当って何?

「サロン休業」「営業時間短縮」「スタッフの1日あたりの出勤人数を減らす」など対策を取られている、今後予定をされている美容室さんも多いのではないかと思います。そんな美容室経営者さんから沢山ご質問頂いてる給与相談。

 

今回のコロナウイルスに伴う休業の場合は、美容室経営者さんはスタッフさんへ休業手当を支払うかたちになると思います。

 

そもそも休業手当って何ってところですが、休業手当は、「会社(サロン)側の理由で労働者を休業させた場合に、労働者(従業員)に平均賃金の60%以上を支給する手当」のことです。

 

似たような言葉で休業補償もありますが、休業手当と休業補償は大きく異なります。

 

労働条件の法定(第27条第2項)」を保障することで、「労働者が人間らしい生活を送ることができるようにすること」を目的としています。

 

休業補償って何?

休業補償は、「事故や病気などによって働くことができず、やむを得ず仕事を休むことになり給料がもらえなくなった際に平均賃金の60%が補償され、労災保険から支払われるもの」です。

 

休業手当は会社(サロン)が支払うものですが休業補償は国が補償してくれるもの。そして休業手当は60%以上とされていますが休業補償は60%(+休業特別支援金20%)と決まっています。

 

コロナウイルスに伴う休業に関しては、休業補償ではなく休業手当に当てはまってしまいそうです。。。

 

実際、今回のコロナウィルスで相談が増え、休業手当を調べるきっかけになったのですが、すみません。。。
私も通常の基本給と手当を支払うものだと思っていましたが違ったんですね。ネットを駆使しましたが不明点が多く理解しきれなかった為、労働基準監督署に電話をして教えてもらいました。

 

休業手当の計算方法


休業手当を支払う前には、必ず社会労務士の先生もしくは労働局・労働基準監督所などでご確認ください。

 

休業手当は、何に対して60%以上を支払うものなのでしょうか?

平均賃金の60%以上を支給しなければいけません。と言うことで休業手当の計算方法は、平均賃金を用いて算出するようです。(手当・歩合含)

 

基本のベースとしては、直近3ヵ月の賃金の総額÷3ヵ月の歴日数=【平均賃金】×60%以上

 

これが休業手当の計算方法です。平均賃金を出し60%以上をかけます(%は会社により異なる)

※歩合が付く場合は、少し異なりますので後ほど記載させて頂きます。

 

月給制(歩合なし)の例

例えば、4月からアシスタントさんが1ヵ月休業、休業手当として60%支給する場合

(1月)基本給19万+技術手当1万+通勤手当1万=月給21万円
(2月)基本給19万+技術手当1万+通勤手当1万=月給21万円
(3月)基本給19万+技術手当1万5000円+通勤手当1万=月給21万5000円

※賃金の総額となるため、残業手当・皆勤手当・役職手当なども含みます。
※3ヵ月を超える期間ごとに支払われる賞与などは含みません。

①まず3ヵ月分の賃金の総額を計算します。
21万+21万+21万5000円=63万5000円

②次に3ヵ月の歴日数を計算します。
31日+29日+31日=91日

③63万5000円(直近3ヵ月の賃金の総額)÷91日(3ヵ月の歴日数)=6,978.02円
※小数点第3位を切り捨て

この①②③の方法で平均賃金が出ました。

④最後に4月に支払う休業手当を出します。(4月の休業日数が23日の場合)
6,978.02円(平均賃金)×0.6(支給する60%)×23日=96,296.676

この場合の休業手当は、9万6296円(銭未満切捨)を支給することになります。

 

※ややこしいのですが、1〜3月にこのアシスタントさんが沢山お休みした場合は計算方法が異なります。
【最低保障額】=3ヵ月の賃金の総額÷3ヵ月の労働日数✕60%を計算をし、先程出た平均賃金と比べて高い方を採用します。

※欠勤や遅刻早退をしても給与を控除しない場合は、基本の計算方式のみで計算します。

 

休業手当ってややこしいんですね。。。私もびっくりしました。

では次にいきますね!

 

月給+歩合制の例

スタイリストさんが月給(固定給)+歩合制のサロンさんも多いですよね。基本的には、アシスタントさんと同じ考えで大丈夫のようです。ただ、1つ計算方式が増え、確認作業が必要となります。

 

まずは、基本の平均賃金の計算方式にあてはめて計算をしてください。

(1月)基本給20万+スタイリスト手当3万+通勤手当1万=月給24万+歩合5万
(2月)基本給20万+スタイリスト手当3万+通勤手当1万=月給24万+歩合4万
(3月)基本給20万+スタイリスト手当3万+通勤手当1万=月給24万+歩合6万

①まず3ヵ月分の賃金の総額(歩合含)を計算します。
29万+28万+30万=87万円

②次に3ヵ月の歴日数を計算します。
31日+29日+31日=91日

③87万円(直近3ヵ月の賃金の総額)÷91日(3ヵ月の歴日数)=9,560.43円
※小数点第3位を切り捨て

この①②③の方法で歩合を除いた平均賃金が出ました。

※歩合が付く場合、以下確認作業が必要となります。
(最低保障と言う考え方があり、その最低保障額を上回っているかの確認作業)

④まず3ヵ月分の歩合を抜いた賃金の総額を計算します。
24万+24万+24万=72万円

⑤次に3ヵ月の歴日数を計算します。
31日+29日+31日=91日

⑥72万円(直近3ヵ月の賃金の総額)÷91日(3ヵ月の歴日数)=7,912.08
※小数点第3位を切り捨て

この④⑤⑥の方法で歩合を除いた平均賃金が出ました。

 

【次に歩合のみ、最低保障額の計算をします】

最低保障額=歩合のみの3ヵ月の総賃金÷3ヵ月の労働日数×60%

⑦まず、歩合のみの3ヵ月分の賃金の総額を計算します
5万+4万+6万=15万円

⑧上記赤文字の最低保証額の計算方式に当てはめます。
15万円÷68日×0.6=1,323.52
(ここでは3ヵ月の労働日数を68日と課程して計算しました)

⑨ ⑥+⑧を計算します。(月給(平均賃金)+歩合(最低保証額))
7,912.08+1,323.52=9,235.6

③と⑨を比べて③の方が高い為、③を採用します

⑩最後に休業手当を出します。休業日数が23日の場合
9,560.43円(③の平均賃金)×0.6(支給する60%)×23日=131,933.934

この場合の休業手当は、13万1933円(銭未満切捨)を支給することになります。

 

平均賃金の何%を休業手当として支給するか

これはサロンさんによって異なると思います。100%支給するサロンさんもあれば、60%を支給するサロンさんもあります。ですが通常支払われている基本給部分(手当を除く)の何%を支給するかと考えられている美容室経営者さんが多いのではないか、と感じています。

 

恐らく、基本給を支払っていれば休業手当としての額面としては60%をクリアするケースが多いかと思いますが、休業手当を支給する時に使用する【平均賃金】の算出方式があることを知って頂きたくブログにさせて頂きました。

 

パートさんに対しての考え方、1ヵ月ではなく数日休業にしたケースなどの計算方法もあります。また別途ブログでお伝えさせて頂きます。今日は、社員さんが1ヵ月休業したケースでの休業手当の考え方についてブログとさせて頂きました。

 

「休業手当の支払い率」は、雇用調整助成金を申請する時にも出てきます。ざっくりこのくらいと休業手当を決めてしまうと支払い率も分からなくなってしまうと思いますのでご注意ください。

 

休業手当を支払う前には、必ず社会労務士の先生もしくは労働局・労働基準監督所などでご確認くださいね!

 

いつも長文にお付き合い頂き、ありがとうございます。

休業手当を考えられる際に参考になればと思います。




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ABOUTこの記事をかいた人

森本 裕子

美容求人動画サイトCM&JOB営業の森本です。美容業界の求人営業歴12年。求人だけでなく幅広く美容室経営に携わりたいという想いでREPSS株式会社に所属し、日々勉強中です。現在は、求人掲載内容の提案や給与・休日休暇など福利厚生の相談など幅広くお手伝いをさせて頂いています。 美容師求人に対する考え、時代の変化と共に変化する美容師求人の動きなど、求人テーマを中心に執筆しております。