いつまで社長を続ける予定ですか?

社長の皆さんはいつまで社長職をしますか?

 

私は俗に言う「バイアウト」はしません。

 

私はかねてから50歳で代表取締役を退き、第2世代に事業承継をすると決めていました。今50歳です。11月の弊社決算で代表取締役から名を外します。そして代表権からも外れます。大半の株式を保有しているので、肩書だけ代表取締役から外れたとしても、株式を多く持つことで実質的な「自分の会社」から、徐々に株式も譲渡し第2世代に譲っていきます。

 

創業した会社を部下に譲る

自分が創業した会社で、リスクを負いながらも潤沢な状態になり、借り入れも少なく営業利益も想定以上に安定した今の会社を譲ることは、次のチャレンジへの布石です。また私の次のチャレンジだけではなく、早い段階で第2世代に肩書が伴う社会的責任を経験してほしい。

 

創業した会社で従業員を持ち、彼ら、彼女らの人生を担っている立場として、この先も自分たちの経験と工夫とおっさんたちの後ろ盾で、楽しく成長していってほしいという考えが私の社長としての責務だと思うのです。

 

こうして後輩達と共に成長をしていきたいと考えたのです。

 

30代や40代の早い段階で、2代目社長を経験する事は想像以上に大変だと思います。世襲でもなく、過去に社長経験もない第2世代スタッフにとって「2代目」というのは相当なプレッシャーがかかるでしょう。むしろ自分で創業した会社の方が、よっぽど楽なのかもしれません。

 

早い段階での事業承継は、第3世代第4世代の年齢差を埋めることや、いつまでも50を過ぎた経験だけあるおっさんがリーダーぶっていないで、若手を後方支援していくポジションに変更していった方が良いと考えたんです。

 

ソニー時代の社長であり、ソニーの創業者の盛田昭夫氏の言葉があります。

「トップが下を信頼しなきゃ、下が上を信頼するはずがない」

だから私は部下を信頼しているんです。

保険代理店ならバイアウトも可能

保険ビジネスに詳しい人なら分かると思いますが、保険代理店ならバイアウトも可能です。しかしその選択は元々ありません。ここ数年の状態なら数億円程度で会社を売れる事くらいは分かっていますが、そのキャッシュを握るより、信じる後輩たちが活躍すると信じています。

 

バイアウトを企てる多くの方々の意見は「大きな会社に引き継いでもらった方が従業員にとって幸せだと思う」といった感じでしょうか。一部分では同感ですが、私は自社の世界観や時間を掛けて築き上げた文化や風土の様な社風を、第2世代が自由に変えていく事に楽しみを持っています。

 

バイアウトが良くない訳じゃないんです。

いつか社長が会社を手放す時が来るのですから、バイアウトは手段のひとつですしね。

誰に引き継いで欲しいと考えるのか?の中で、私は他社の誰かではなく、社内の誰かだったのです。

美容室のバイアウト

もし美容室社長が将来バイアウトしたいと考えるなら、早い段階で実行すべきだと思います。

 

過去の美容学校の卒業生数を見ると、2005年〜2006年がピークです。今2021年ですから約15年〜16年が経ちました。当時の卒業生の今の年齢は35歳〜36歳でしょう。その年代が最も美容師人口が多いボリュームゾーンです。

 

その数値から想定すると、現在の35歳〜45歳あたりが美容室経営者が最も多いと想定すると、近い将来バイアウトしたいと考える美容室社長も最も多い年代という事になります。

 

バイアウトとは、売り手と買い手の両者がいて成立する事ですが、買い手市場がそれほど大きくはありません。もし売り手市場が多くなってしまった場合、想像以上に売買価格は下落する事は容易に想像できますし、この先10年くらいでバイアウトなのかM&Aなのか速度が速まる気がします。

 

特に美容室の場合は、決算書上にある純資産だけでなく「含み益」をどう根拠立てるのか。また買い手側からすれば「含み損」をどう根拠立てて買い叩くか。

美容室のバイアウトの細分化

今の35歳〜45歳の美容室社長が将来バイアウトしたと考えるならば、多少なりとも買い叩かれる事は想定しておいた方が良いかもしれません。むしろ、第2世代への事業承継の道はどうですか?私はオススメなんですけどね。

 

例えば、全店舗を各店長に売却して、社長は部下の美容室でフリーランスで少し働くってのはどうでしょうか?これはそう相応に仕組みが必要です。感度が高い人からすれば分かるでしょう。買い手市場を育てるのです。

 

会社を一気に売却する事がバイアウトとは限りません。それはIT企業や一般企業的な考え方。美容室に詳しければ、一括で売り買いする事ではなく、各店舗毎にバイアウトが可能だという事です。

 

大昔聞いた話ですが、1店舗2,000万で売りたいと考える社長と、その話を持ちかけられた店長は「やります」と答える訳ありませんよね。そんな大金で古いお店を引き継ぐなら、自分で融資を受けて創業する方が理にかなっています。

 

この流れ、近い将来「ベンチマーク」されると思います。

社長として少しづつ引退する

一気に引くのも良いし、引き際を見ながら潔く引くタイミングを作るのも良いと思います。

いつか必ず引く時がくるのですから。

 

私の場合40代の内に引く事も可能でした。けれど、仕事が大好きですし、暇が苦手ですし、のんびり遊びながらたまに仕事をするというスタイルよりも、仕事を目一杯して、休日は目一杯遊ぶ方が好きなんです。

 

仕事も遊びも楽しみたいし、私より先輩の方々を見ていると、かっこいい人って夢中になれる事を持っている。誰かに与えられる夢中な事ではなく、自分で見つけた夢中になれる事って続けられます。

 

レップの代表を退いたら、次のチャレンジ始まりです。

最新情報をチェックしよう!