前例がないから@REPSS下道

「才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい」こんな言葉を聞きました。REPSS社を創業して17年目になり、ジョギングを始めて12年が経ちました。私には元々経営の手腕なんて備わっていなかったし、大嫌いなジョギングがまさかここまで続くとも思っていなかったんです。

 

「早く行くなら1人で。遠くへ行くなら皆で」こんな言葉もありますね。早く行くなら1人でとは、他の人のペースを気にせず自分の考えでどんどん進めるという事なのでしょうか。遠くへ行くなら皆でとは、道のりの途中で挫折してしまうような事がもし起きても、励ましてくれたり勇気づけてくれる仲間がいれば前に進めるという事なのでしょうか。

経営者は孤独は本当です

経営者は孤独とも言いますがこれ本当です。しかし私には石井というい30年来の「先輩」のお陰で今があるのも事実なんです。いつも「俺はやらないよ」「知らないからね」「だから言ったじゃん」と何度言われた事か。

 

こうした関係でREPSS社を16年間、石井と牽引してきました。「俺はやらない」とか「知らないからね」と言いつつ私が自由勝手に始める事は石井にとって「またか」と思う事ばかりだったのでしょうね。その「またか」はいつだって前例がない事に会社としてチャレンジしてみて「良いじゃん」と思われたかったのかもしれません。

 

ちょうど1年前にはじめた「BTP美容版」というサービス。この1年間で15社の美容室の相談役になるまで成長しました。

美容室の教育設計が未来を変える@REPSS下道

しかしこれは良い一例なだけで、今までたくさんの失敗も負けもしてきました。その都度反省しているはずなのに、また何かを始めたくなる。なぜ失敗したのにまた次の事がしたくなるのでしょうね。

 

自己分析ですが、ビジネスで成功がしたいという欲求ではなく、単にじっとしていられないというか、いつも通りの安定に飽きてきてしまうのかもしれない。

変人は褒め言葉

私が知っている経営者は皆「不安定が好き」な気がします。不安定を安定させ成長するために、あれやこれや考えて試してみて上手く行くこともダメなことも経験して、自分だけの成功パターンを見つけていくような感覚。どMというか変人気質がある。

 

俗に言う「ゼロイチ」。石井は以前こんなことを言っていました。

「下道はゼロイチを作っているんじゃない。無からゼロを作ってる」。

 

まーよく分かりませんが。

 

私にはゼロイチも無からゼロもどちらの感覚もなく、実は根拠や理由も定かではないんです。急に思いつくんです。「あれ?あー?」みたいな感覚もない。車を運転している最中や、トイレに入っている時や風呂の時、急に何かと何かが結びつくと言いますか。

 

BTP美容版がまさにそうでした。BTPとはソニー時代の新人研修で今もソニーで行われているベーシックトレーニングプログラムの略称なのですが、これを美容師さんの新人向けの研修に再設定したらどうなるんだろう?と急に思いついたんです。もちろん私に毛髪知識も薬液知識もありませんから、設計プラニングという側面からのアプローチです。

その先創り

将来が不安という若手美容師さんに対してキャリアプラニングを可視化できればその不安は少し和らげる事もできるだろう。そのキャリアプランを実現させるには、新卒からジュニアになりスタイリストになり、店長や幹部と成長していく中で疑問が生まれました。

 

店長や幹部の「その先は?」

 

その先を創る選択は実は少ない事にも気づきました。それもそのはずで、皆が社長になりたい訳ではないし、皆が幹部として経営陣になりたいわけでもないのかもしれない。全体の20%くらいの人が幹部人だったとしても、多くの人は美容師という仕事を続けていきたいと思うのかもしれない。この、かもしれないという曖昧な部分をできるだけ会社として可視化する事で会社に属している安心感を提供できるだろうと考えたのです。

再定義

新人研修の全面見直しをし、ジュニアの定義を再定義し、スタイリストや店長や幹部と成長していくキャリアプランというレールができるからこそ、その根拠に基づいて事業設計が成り立つという考え方です。

 

事業設計は店舗展開か?と聞かれれば、ある部分ではその通りで、ある部分では少し違うのかもしれませんが、例えば10社の美容室社長が居て、その10人の社長に私から同じプレゼンテーションをしていれば、どこも似た事業設計になるでしょうね。ところが、10人の美容室社長は皆違うのです。つまり事業設計は同じものはひとつもないのです。

 

私の事業設計は、キャッシュがあるから出店するモデルでもなく、良い場所があるから出店するモデルでもありません。スタッフの成長と定着を目指して、セット面が足りないから出店する、スタッフが成長したから出店する、スタッフが多いので出店するという構想ですから、会社の責任として資金繰りをし、物件を探し、スタッフの未来を創る事が社長職の役割だと思います。

前例がないと冒険みたい

現在REPSS社では毎月1回私のセミナーを行なっていて、内容は現在15社の美容室社長の相談役をどの様な内容で何を話しているかを共有しているREPSS社の社員向けのセミナーですが、いつも通り石井は「俺はやらないよ」と言いつつ自主的に参加しています。

 

前例がないから楽しいのです。社長職を譲って少し暇になるかなと思ったら大間違いで、社長職時代よりもスケジュールが埋まることは本当に有り難いことです。

 

「才能の差は小さいが、努力の差は大きい。継続の差はもっと大きい」

「早く行くなら1人で。遠くへ行くなら皆で」

 

REPSS社にとってこの2つの言葉は、私はちょうど良いと思うのです。

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